自転車の歴史 その2

今から194年前、ドイツで自転車が誕生しましたが、そのときはまだペダルがなく、足で地面をけって進みました。しかし、でこぼこの道を足でけるのは大変疲れます。しかも、坂道を下るときは地面をける必要がないため、足を持ち上げておかなければならず、乗りづらいものでした。

そこで
「坂道でもどうしたら楽に乗ることができるのかな?」
「足を置く台を前輪に付けたどうかな!」
こんな発想がもとになって自転車にペダルが付いたのです。ちょうど150年前の1861年、フランスのパリで乳母車の製造修理を行っていたピエール・ミショーが世界で最初にペダルが付いた自転車を考案しました。このため、この自転車を考案者の名前をとって「ミショー自転車」と呼んでいます。

「ミショー自転車」が誕生したことで、ツーリングやレースが本格的に始まり、自転車の製造が産業として成り立つようになりました。現代の自転車へと発展していく第一歩がここから始まったのです。

(科学技術館自転車文化センター情報室の説明より抜粋)