自転車乗って瀬戸内めぐり/旅客船会社

 神戸と小豆島、高松を結ぶ路線を運航するジャンボフェリー(神戸市中央区)は4月から、自転車を無料で持ち込めるサービスを始める。NHK大河ドラマ平清盛」の舞台でもある瀬戸内をサイクリングしやすくすることで、船の利用客を増やすねらいだ。
 中国地方の旅客船会社の業界団体「中国旅客船協会連合会」が、サイクリングをする観光客向けに運賃を割り引く「せとうちサイクルーズPASS」というカードを無料で発行している。今回のサービスは、このカードの利用者が対象。
 ジャンボフェリーの神戸と小豆島、高松を結ぶ路線は大人片道1800円。自転車を持ち込むと別途340円が必要だが、カードを利用すると無料になる。別会社が運航する小豆島から岡山と高松を結ぶ路線では自転車込みの運賃の1割が引かれる。
 すでに別の旅客船会社が、広島県東部のしまなみ海道エリアなどの路線で同様のサービスを実施している。広島県呉市の警固屋と倉橋島を結ぶ路線(160円)は半額に。この区間は清盛が日宋貿易の航路として開いたとされ、「音戸の瀬戸」と呼ばれる。倉橋島には「平清盛 音戸の瀬戸ドラマ館」があり、長さ約15メートルの和船やドラマの撮影パネル、海上シーンで使った小道具などを展示している。
 「平清盛」をテーマにしたドラマ館は神戸市にもあり、連合会の担当者は「二つのドラマ館を巡るサイクリングの旅を楽しんでもらえれば」と話している。
 カードの有効期間は3日間だが、何度でも発行可。発行は、県内では神戸港のジャンボフェリーのりばで、瀬戸内沿岸の計30カ所でも。
 フェリーの時刻表などの詳細は国土交通省中国運輸局のホームページ(http://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/kikaku/cycle.html)に紹介されている。問い合わせは、同連合会(082・253・6907)へ。(井石栄司)
(2012年4月4日朝日新聞デジタルより)


写真は、管理人が走ったしまなみ海道
瀬戸内海は、綺麗なところだから船で色々な島を巡れるサービスは嬉しいですね。