自転車の歴史 その3 自転車を初めて発明したのは日本人だった との説も

1861年にフランス人のミショー
が発明したとされるペダル式自転車が、それより129年早い 享保17(1732)年に日本で誕生していたことを示す史料を、 東京の研究家が分析し、模型を復元した。


(以下、京都新聞より)

 2007年の彦根城築城400年祭をアピールするため、世界に先駆けて彦根藩が発明、製作したとされる自転車のルーツ「陸舟奔車(りくしゅうほんしゃ)」の復元に、彦根市民らが取り組むなど、彦根の歴史を見直す動きが活発化している。

 陸舟奔車は木製の舟形三輪車。長さ2メートル、幅1メートルほどで、軸の長さ約50センチのハンドルが付いている。後輪の直径は約60センチで前輪より大きい。1800年代後半、フランスで自転車が発明される百数十年前の享保年間に、彦根藩士が製作したと伝わる。2003年、東京の自転車メーカーの関係者が文献から復元・試作した1台が現在、彦根市本町2丁目の夢京橋あかり館に展示されている。

 彦根市内で陸舟奔車を復元しているのは「ひこね自転車生活をすすめる会」副代表の自転車店経営竹内洋行さん(34)ら。昨年秋から作り始め、車輪などの部品を製作中で、今春にもまず1台を完成させる予定。築城400年祭では数台を連ねてパレードする計画で、竹内さんは「彦根藩で独創的な発想が生まれたことを、彦根市内や他の城下町で実際に走らせて広く伝えたい」と話す。(後略)Kyoto Shimbun News 2006年1月7日(土)